セグロイワシのいちばん揚げ
昭和30年代の長崎大学医学部の栄養学調査において、長崎県五島列島の住民が、長崎市内の方よりも体格が良いというその要因が、当時の食事を比較し、マイワシとサツマイモを良く食べていた五島のその食生活にあるとして詳しく調べたところ、イワシとイモの食べ合わせがタンパク質やアミノ酸の相互補足効果により栄養価が上がることがわかりました。
この話を聞いて、マイワシとアミノ酸組成があまり変わらない、千葉県が全国一位の水揚量を誇るカタクチイワシ(セグロイワシ)を使った加工品ができないかと考え、水産庁の未利用・低利用魚の有効活用を支援する補助事業を活用し、新しく開発されたフィレーマシンを導入し商品化に至りました。衣に添加される粉のサツマイモは自然農法のもちろん千葉県産です。
ここであることに気がつきました。サツマイモは生産量こそ芋焼酎で有名な鹿児島県がトップですが、生産額は千葉県が全国第一位なのです。千葉県のセグロイワシとサツマイモはナンバーワン同士の、栄養価的にも優れたまさに最強のコンビ、コラボレーションではないでしょうか。こうしたことから、商品名を「いちばん揚げ」としました。さらにおまけは、この“いちばん”の文字のまん中に、“ちば”が「オレもここにいるぜ!」とがんばって入っていることです。
この「セグロいわしのいちばん揚げ」を学校給食を通じて千葉県下の子供たちに食べていただき元気に健やかに、そして千葉県の水産業や地域も元気になってほしい、そんな思いを胸に製品作りに励んでまいります。
いちばん揚げ調理前
いちばん揚げ調理例